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テーマは「博打」

江戸時代から明治時代にまたがって生きた

侠客であり博徒である

『清水の次郎長』の青年期までを演舞のモチーフにしています。

 

 《幼年期》

徳川の時代の末期。

静岡市清水の町に生まれた長五郎は、

その粗暴な性格から親に見放され叔父の次郎八の元へ預けられる。

次郎八のところの長五郎。

彼は後に、

「清水の次郎長親分」として名を馳せていくことになる。

 

 《十五の頃》

次郎八のもとで育った次郎長は、いく先々で仲間を増やし暴れまわり。

ついには、家から百両を持って逃げてしまう。

元々賭博の天才であった次郎長は、

持ち出した百両をたちまち巨万の富に変え帰ってくる。

その金を元手に乱暴者たちを集めては、酒に女に博打に喧嘩の日々。

 

 《二十の頃》

そんな暮らしを続けるある日、

旅の僧とすれ違った次郎長は不吉な事を告げられる。

 

〝お前は五年後、二十五にして死ぬだろう。

死ねば仏、生きている内が華よ〟

 

それからというもの益々派手に暮らすようになった次郎長は

ある日の賭博場でイカサマを見つける。

次郎長相手にイカサマとはよほど首が要らねえらしい。

色町に消えたイカサマ師、

その夜を最後に彼の声を聞いたものは誰も無い。

 

その事件後、次郎長は子分達と諸国をぐるり巡る旅に出る。

いく先々で大騒ぎの大暴れ。酒に女に博打に喧嘩。

傾いて、呑んで、うらぶれて。

都の夜に血の花咲くのは、次郎長一家の宴の印。

 

清水に戻り一家を構えた次郎長。

清水の次郎長親分と人は呼ぶ。

 

やがて、彼らは幕末の激動の中へと飛び込んでいく。

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